道しるべ情報

道しるべ≪高さ88cm、巾24.5cm≫
これより右に登る道は、沓野越・信濃道とも呼ばれ、明治期の後半に至るまで信州の渋峠の湯を経て、嶮岨な道を多くの穀類や海産物が牛に駄載して草津に運ばれ、帰りには、木工製品や硫黄等が搬出されると同時に、数多くの湯治人が従来して繁栄を極めた道である。
右側面 「常布瀧」 白根山に登る途中の谷あいに見える高さ、約40m程の名爆で、天正15年(1587)5月、近衛竜山公は、
「世に知らぬ 布ならなくに 山姫の いかにさらせる 白糸の滝」
と詠んでいる。
「白根山」 南は浅間高原に、北西は志賀高原につながり、その中心に位置し、標高2162mの活火山で、 山頂の噴火口にはエメラルドグリーンの湯釜が登山者を魅了する。
正 面 「鬼泉水」 現在は西の河原と呼ばれている。古くは「鬼が泉水」と呼ばれて、土地の人でも魔所として 恐れられていた。そのほか「鬼の茶釜」・「鬼の相撲場」等も有る。
宝暦5年(1755年)に書かれた「草津薬泉の記」には、
「草津へ七・八町ならではなき所なれども、さびしき事たぐいなし、細き流水あり水に有らず皆温泉なり、 岩間奇異にして尋常の石にあらず、色石形共に外国にて見し岩とは違ふ也。岩の上に誰つみ置きにや、 塔のごとく中石小石を重ねて積み上げたること、何百ケ所とも算へ難し」
と記す。
「氷たに」 西の河原を更に進むと、氷谷と呼ばれる所がある。夏になっても雪が残り、天然の氷室 には氷が保存されている。6月1日、「氷室の節句」と呼ぶ行事が行われ、この谷の氷室より氷を取り出し、 来客にシャクナゲの花を添えて配り、ともに祝う祭りが今も続けられている。

「氷室のさくら 山ほととぎす」  鷺 白   

文化六年(1809年)己己水無月
左側面 「寛政十戌午夏至  高原」
寛政10年(1798年)夏至の季節に、当時繁栄を極め、十返舎一九の挿絵にもなる料亭 桐屋長右衛門(高原長右衛門)が作成、寄贈したものと思われる。

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